官学協働から芽生えた小平愛 ムサビ4年生が全図手作り 3500分の1マップ 市に寄贈

全戸を手描きした地図で小平市を俯瞰してみて――。

先月、武蔵野美術大学4年生の深澤公嗣さんが、同市の地図を3500分の1のサイズ(130センチ×250センチ)で作製し、卒業・修了制作展で公開しました。

この作品「小平市鳥瞰図」は同展で「研究室賞」を受賞。深澤さんはこの作品を同市に寄贈する予定でいます。

深澤公嗣さん=作品を背景に、武蔵野美術大学で

なかまちテラスのPRにかかわったのを機に

視覚伝達デザイン学科で学ぶ深澤さんが「鳥瞰図」を作ろうと思い立ったのは、授業の一環でなかまちテラスのPRにかかわったのがきっかけだそうです。

ロゴマークなどの開発に参加するなかで、地域を知ることの面白さや公共のために活動することの意義を実感していったといいます。

公民館職員の熱意あふれる仕事ぶりに触れて「自分もあのように働きたい」と思ったこともあり、以来、小平市職員になることを目指すようになっています。

 

デザインは問題解決のためのもの

深澤さんは「デザインというのは問題解決のためのもの。学んできたことは、市の仕事で生かせると思います」と話します。

小平市をもっと知りたいという思いから半年をかけて制作した地図は、すべて手描き。インターネットで入手した地図をもとに家の一軒一軒まで描き、データに取り込んだうえで、パソコンで色づけをしています。

地図を作ったことで、市の西側は畑が多いことや、学園東町・西町はきれいに区画整理されていることなどを発見できたといいます。

深澤さんはこの春に卒業予定ですが、ただいま公務員試験の勉強中。静岡県出身ですが小平市への思いが深く、この秋に同市の職員募集に応募するつもりでいます。

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